【S12全国ダブル使用構築】麟鳳亀竜クレセマンダ
皆様お久しぶりです、河童と申します。
今回は4度目の構築記事となります。
まだまだ至らぬ点も多いとは思いますが、どうか最後までお読み頂ければ幸いです。
【目次】
挨拶
まずは皆様S12お疲れ様でした。
僕は今期ある程度リアルに余裕が出来たため、全国ダブルの方を200戦ほど潜っていました。
今回紹介していくのは「瞑想エレキシードクレセリア」を採用したメガボーマンダ構築になります。
そこそこ勝ててはいましたが、シーズン中本当に運が破滅していて(冷B一発氷、熱風一発やけど、開幕電磁波で4連痺れ、シャドボ二連Dダウン等キリがない)辛かったです…orz
挨拶を冗長にしていても仕方がないので、構築紹介へ移ろうと思います。
以下常体で失礼します。
構築経緯
僕は今まで「竜舞メガボーマンダ」というポケモンを軸に構築を組んできて、最も手応えのある並びが
であった。
この@1の部分には、弱点被りの関係で地面耐性を持ったポケモンを組み込みづらく、全く刺さっていない構築に地面耐性のためだけにボーマンダを投げざるを得ない(テテフグロスランドサンダー等が最たる例)というのが気になった。
また構築全体としてカミツルギに役割を背負わせすぎており、具体的には
- 対トリトドン
- 対テテフ
- S操作
といったところである。
特殊耐久が薄く4倍弱点を抱えたカミツルギにこれらを一任していては、安定したゲームメイクが困難なのは自明だろう。
よって、この@1に求めたのは
の3点。
地面耐性と安定したS操作の2点だけ見るならばクレセリアで良いのだが、通常の型では火力が乏しすぎて、重いポケモンへの誤魔化しも出来ずに好き放題荒らされることは目に見えていた。
そこで、重いポケモン達を起点にしつつ、そこそこの打点を出すことの出来る「瞑想クレセリア」とすることが決まった。ボーマンダとの起点化できるポケモンの相性も非常に良好で、バンギラスとメガゲンガー以外のすべてのポケモンはどちらかで起点に出来ると考えたのも理由の一つだ。
更に、クレセリアを使う上でガオガエンに高打点を持たれてしまっては仕方がなく、丁度取り巻きにコケコも採用していたので持ち物はエレキシード。
エレキシード+瞑想によりクレセリアの場持ちが良くなったのは大きなメリットだが、同時に放置されやすく、瞑想を積んでいる隙に隣のポケモンに負荷を集中されて頭数を減らされては一方的な試合となりかねないので、取り巻きのポケモンは全員固めに調整することでクレセの隣でサイクルを回せるように意識していた。
これらで雑に回してみた感じとても使用感が良かったので、各ポケモンの持ち物・技構成等を調整していって構築完成とした。
個体紹介
ボーマンダ
持ち物:ボーマンダナイト
能力値:
メガ前 H189 - A182 - B101 - x - D122 - S133
メガ後 H189(148) - A193(84) - B151(4) - x - D132(172) - S153(100)
調整意図:
HD:特化ルンパッパの冷凍ビームを最高乱数切って耐え
A:+1捨て身でH175,177レヒレともに87.5%で一発
±0捨て身でH158-101メガゲンガーを87.5%で一発
-1捨て身でH200-B111ガオガエンを80.1%で二発
捨て身タックル…積まずとも超火力を実現できる技。この構築には八つ当たりより合っていた。
りゅうのまい …積めれば一気に有利に。捨て身を採用しているため縛り性能が異常なものになる。
はねやすめ …HP管理や起点の前で舞う時に便利。クレセリアの隣で連打して盤面を維持するのも強かった。
まもる …メガ枠なので大事に扱うため。また、構築で守る持ちが少ないため切るわけにはいかなかった。
一見Aが足りていないようで不安だが、実際はクレセリアのこご風等削りが入っていることが多いため最低限で妥協し、Hに多めに割くことで物理方面への厚さを求めた。
これはプレイングの問題なのかもしれないが、特殊よりも物理ポケモンへの後投げが多かった故の変更である。
また、シーズン中盤までは飛行技を八つ当たりとして運用していたが、ちゃんはの(@C_ninetales 。聖人なので全人類フォローすべき)にQRを貸した際
というとんでもない事件が発生。
即座に土下座しながら捨て身に変えてQRを出し直した後、八つ当たりに戻すのが面倒で捨て身のまま回したところ「八つ当たりだったら勝負が怪しかった試合」が多発。
「これもしかして捨て身のほうが強いのでは?」と再考察したところ確かに捨て身の方が強そうだった、というのが変更理由。実際強かった。
ありがとうちゃんはの!
今回は捨て身タックルの採用により反動ダメを対価に凄まじい瞬間火力を叩き出せるため、ボーマンダで全抜きするよりも、捨て身タックルで重いポケモンを削る/突破してクレセリア等他のポケモンで詰めていくことが多かった。
クレセリア
持ち物:エレキシード
技構成:サイコショック/こごえるかぜ/めいそう/つきのひかり
能力値:
H209(108) - x - B141(4) - C124(228) - D168(20) - S124(148)
調整意図:
S:準速71族、最速60族抜き
HD:素で臆病コケコのEF電気z+瞑想後にEF10万を確定耐え
リザのダブルダメ熱風をある程度余裕持って2耐え(40.1%~47.3%)
瞑想後ガルドのシャドボz耐え
etc…
C:余り
サイコショック…瞑想レヒレ等と殴り合う際に有効。また、構築単位で厳しめなウツロイドへの打点としても機能する。
こごえるかぜ …このポケモンの採用理由。瞑想後の削り性能はなかなか。
めいそう …コンセプトなので切れない。
つきのひかり …同上。
このポケモンだけで詰め切ろうとしても追加効果や自慢のどくどくなど事故要素が多すぎるため、出来るだけ殴り合いに早期に参加できるようCに多く割いた個体を使用した。
最低限のSとHDだけ確保して残りをほぼCにつぎ込んだ形だが、バンギラス入りにはそもそも殆ど出さないし、コケコに対してはSを134まで上げてこご風→再生とした方が挑発にも対応できるため完全にゴミ配分…。
こんな死ぬほど弱そうな配分でもめちゃくちゃ強かったため瞑想クレセリアというポケモンのポテンシャルの高さに驚かされた。(来シーズンは流石に努力値いじります)
こごえる風で隣かクレセリアが上をとれる盤面を維持しつつ、相手が交換する場面、あるいは特殊ポケモンが二体並んだ盤面などで瞑想を積んでいくのが基本的な立ち回り。後述するコケコやガエンがとんボルチェンで相手を削りながら盤面を整え、瞑想クレセリアで圧を強めていく。
当然このポケモンを簡単に処理させてしまうと負け確定なので、しっかり取り巻きでヘイトを分散させてやるのを心がけていた。
カプ・コケコ
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:10万ボルト/ボルトチェンジ/マジカルシャイン/めざめるパワー氷
調整:伏せる。
10万ボルト …優秀な一致技。切る理由がない。
ボルトチェンジ …構築上交代技はどうしても欲しかった。ガオガエン+コケコで回して相手を削っていくのはなかなか気分が良かった。
マジカルシャイン…ジャラランガへの打点として機能する。構築全体に刺さっているサザンドラの処理を任せられ、全体技の確保もできるため切れなかった。
めざ氷 …対リザードン、ガルーラ、メタグロス構築でクレセリアの凍える風と合わせてランドロスを処理するとイージーゲームが狙える。なぜか警戒されにくく、非常に強い技だった。
調整は美琴(@misaka3510r 。限界オタク。フォローし得。)から拝借したものなので伏せさせていただく。
冒頭でも述べたが、瞑想クレセリアを採用した関係で取り巻きではサイクルを回せる調整としたかったが、通常のカプ・コケコではどうしても1回の後投げが限度で過労死してしまいがちであった。
どうしようかと悩んでいたところ、同じく瞑想クレセを使用している美琴とのフレ戦でこの型のコケコを使われたことが採用のきっかけ。
本当に恐ろしく強いポケモンだった。この構築のMVPといっても過言ではないだろう。
美琴、マジでありがとう!
ガオガエン
持ち物:マゴの実
調整:伏せる。
ねこだまし …切る理由がない。
とんぼ返り …構築上交代技は欲しかった。 コケコと合わせられれば非常に強力。
フレアドライブ…他に炎打点を出せるポケモンがいないため切れない技。
†どくどく† …クレセリアやボーマンダといった耐久値が高く高速再生を持っているポケモンと合わせて勝ち筋に据えられること、更に相手の瞑想クレセリアやポリ2といった突破しにくいポケモンへの回答となれることを買っての採用。
これも同様に美琴から頂いた配分なので(ry
ガエンガエン対面で胸を張って猫騙し出来るくらいには早い個体で、ガエン入に初手ガエンクレセから入って猫瞑想のドヤムーブをとっていた。
また、技構成は僕の構築に合わせて変更させてもらっている。
どくどくの枠は叩き落とすや吠えるでも十分機能するとは思うが、やはり初見殺しを勝ち筋の一つにおけることは強力であると確信した。命中不安技であるため、出来るだけ外しをケア出来る盤面でしか打てないのがネック。
カミツルギ
持ち物:クサz→カクトウz
技構成:リーフブレード/せいなるつるぎ/はたきおとす/みきり
能力値:
H151(132) - A202(4) - B152(4) - x - D79(220) - S162(148)
調整意図:
S:最速テテフ抜き
HD:何か調整していたが忘れた()
リーフブレード…メインウェポン。切る理由はない。
はたきおとす …カミツルギというポケモン自体が相手の追い風始動に弱いこと、そもそもクレセリアのこごえる風やガオガエンの猫騙しで追い風はしのげることから追い風を不採用とし、余ったスペースにガオガエンからはたき落とすを切った弊害をカバーするために採用した。
みきり …カクトウzを所持しているため、また封印対策にもなっている。
ガバガバ調整ポケモン2匹目…。
だが使用感は良かったためこのまま続投しようと思う()
持ち物は最初は重いテテフを縛ることができる上、単純に高打点を出せるためサンダー等本来不利なポケモンを崩し切ることを期待しクサzを採用していたが、終盤にどちらもクレセリアでごまかしきれそうだと感じたためガオガエンへのイージーウィンを狙えるカクトウzに変更した。
正直どちらも一長一短としか言いようがなく、完全に個人の好みによると思う。
対テテフグロス等が得意な方はカクトウz、そうでなければクサzとするのが安牌だろう。
ボーマンダを使い始めてからほぼずっと使い続けているが、やはり非常に環境に刺さっているポケモンだと感じた。早くて技範囲広くてガオガエンを殴れる草タイプが弱いわけがない。
トリトドン
持ち物:ジメンz
技構成:だいちのちから/れいとうビーム/クリアスモッグ/まもる
能力値:
207(164) - x - 105(132) - 138(108) - 115(100) - 39(0)
調整意図:
H…16n-1
HD…特化ガルドのシャドボz耐え
HB…陽気メガメタグロスのPF下思念の頭突き確定耐え
C…ジメンzでH252-D4ギルガルドを81.3%で一発
だいちのちから… 一致特殊地面の優秀な技。切る理由がない。
れいとうビーム…ボーマンダやサンダー、ランドロス等打ちたい相手が多い。採用し得だろう。
クリアスモッグ…カビゴン等積み系統の構築への回答として採用。これがないと勝てない。
まもる …トリパに選出して時間を稼ぐ他、レヒレグロス等刺さっている構築に対して大事にするために。
クチート軸トリパやツンデツンデ入、レヒレグロス等ぶっ刺さっている構築にのみ選出した。ゲンガー構築にも一貫する大地の力とジャラランガを止められるクリアスモッグを打てるため選出することが多い。
これらに同棲しがちなガオガエンも含め、役割対象への遂行速度を上げられるジメンz型での採用で、JCS使用構築からずっと使い続けている個体。
耐性や技範囲が優秀なためついつい選出してしまいがちだが、本当に数値が足りていないため「こいつを突破するのに2,3ターンかかる」くらいの構築でなければ選出は控えたほうが勝ちやすいだろう。
選出しなくても相手のカプ・コケコが勝手に電気zを躊躇してくれたり、全く刺さっていない草タイプを選出してくれたりすることがあるので見せポケモンとしても十分な活躍をしてくれた。
選出
@1にボーマンダを選出する場合がこの形では最も強力であるが、それ以外のカミツルギやトリトドンもzワザを打てるため同等のパーティパワーが維持できる。
メガ+zの選出が最高火力なのは間違いなく、クレセ+ガエン+コケコの構築の軸3匹にzワザを渡せなかったため基本選出のパワーが低めになってしまったのが残念だが、瞑想クレセリアのスペックがメガ枠並にあるため特に困ることはなかった。
vsレヒレグロス(ガエン入り)
①
先発:
後発:
②
先発:
後発:
どちらも試したが正直勝率はあまり変わらなかったので個人の好みだろう。
レヒレの処理が苦手ならばツルギ、グロスやガエンの処理が苦手ならばトリトドンといったところである。
構築相性ではガン有利なのでぜひ勝ちたい。
vsレヒレグロス(ガエンなし)
先発:
後発:
取り巻きによるが、大体ガオガエンよりもツルギやトドンといった刺さっているポケモンを選出し、クレセリアの圧力と合わせて早期に相手の頭数を減らすことを意識していた。
勝率は相当良い。
vsテテフグロス
①
先発:
後発:
クレセリアに頼らないゲームメイクをする場合。
ツルギ→コケコも十分可能で、基本的にはどちらの選出でも勝てる。
追い風下のテテフが厳しい関係で相手のサンダーに2回目の追い風を許すとまず間違いなく負けるため注意して立ち回る必要がある。
相手にバンギラス+ガオガエン、バンギラス+サザンドラ等悪タイプが二枚いる場合にこの選出をする。
②
先発:
後発:
クレセリアで瞑想をせずこごえる風を連打し、サンダーを削りつつバンギラスを引き出してカミツルギの一貫を作る戦術。
クレセリアを処理されるまでにコケコ+ツルギを並べれば攻撃が受からない状況を作ることを狙う。
vsコケコグロス
先発:
後発:
一見瞑想クレセリアが刺さっているため選出したくなるが、初手トリトドン+ガオガエンから入って地面zでテンポを取りに行ったほうが勝ちやすかった印象。
クレセリアで展開するにしても、如何せん相手のポケモンの火力が高いため、クレセリアが2,3回積む頃には取り巻きがボロボロになっていることが殆ど。
vsリザスタン
先発:
後発:
カミツルギやトリトドンを出してもリザードンの後出しを許してしまう上、どちらも一発で倒されてしまうため基本的には選出しない。
相手にバンギラスがいた場合はコケコ→カミツルギ、あるいはクレセ→カミツルギとすることがある。
vsガルスタン
先発:
後発:
マンダ→ツルギも全然ありだが、威嚇二枚でランドツルギマンダを腐らせやすく、コケコと合わせて上から叩き潰す展開もとれるボーマンダを推奨する。
とはいえどちらも強力なのでマンダとツルギとどちらの方が扱うのが得意かで決めても良いと思う。
vsゲンガー
先発:
後発:
初手はまず間違いなくゲンガエンから入られるので、そこに出し勝てるトドンガエンから入ってとんぼ+守る等で序盤の有利をもぎ取る。
以前はマンダの代わりにクレセを出してジャラランガをこご風+コケコで処理していく動きをしていたが、マンダを捨て身タックル型にしてからゲンガー構築からは誰も後出し出来なくなったため選出するようになった。
これも相当有利だと思う。
vsボーマンダ
先発:
後発:
殆どこの選出一択。
初手からガエンガエン猫+瞑想でペースを掴み、こご風+コケコ/マンダを通していけば十中八九勝てるはず。
相手の構築にミロカロスがいる場合はマンダ→ツルギとする。
クレセリアの突破手段が乏しく氷技が一貫しがちな構築ゆえ、全力でクレセリアを立てに行くのがコツ。
vsサーナイト
先発:
後発:
これも対マンダと同じく殆ど一択の選出。
初手のガエンガエン猫+瞑想だけで降参を押されることがあるくらいには有利なマッチング。
ランドロス、サンダー以外ではカクトウzツルギが受からないため、早期から瞑想をガン積みしてツルギと並べて制圧するのが最も簡単だろう。
vs雨
これと言って決まった選出はない。
本当に取り巻き次第で毎回違った選出をしているため書けない()
(感覚で)動きやすそうなポケモン×4。
vs砂
先発:
後発:
毎回これで選出している。
トリトドンへの地面z等をボーマンダで透かせば勝てるが、通らないと負けることが多い。
ボーマンダで威嚇を入れても急所や怯みなどで全く安定しないため、格下の砂を引いた時の絶望は筆舌に尽くし難いものがある。
vsトリパ
@2
これも取り巻き次第としか言いようがないが、トリトドンとガオガエンは必ず選出していた。
瞑想クレセリアも時間稼ぎとして有能であるし、コケコやマンダはトリル下で一回は動けることが多く、終盤のスイーパーにもなれるため選出することが多かった。
vsメレラキ
先発:
後発:
本当に負けたことがない。
どくどくガオガエンへの対処を強要して時間を稼ぎ、ツルギで味方も相手も全員殺してブーストすれば余裕。
感想
以下敬体に戻ります。
並び自体はJCSで使用した構築と同じですが、中身は大きく変更したものとなりました。
なかなか使用感は良かったものの、やはり受け身な展開になってしまうため格下に運負けしやすいのが最大の欠点でした。努力値がガバガバなのも酷いですが…。
最高レートは1909。
1909で6位だったところから潜ったら1600の爆運外人に破壊されてそこから闇落ちしてしまいました…。
最終日徹夜して必死に戻そうとしましたが、努力虚しく1849でのフィニッシュです。
INCの日程も発表されましたし、来期からはサンルールも触っていこうと思います。
皆さんとJCS会場で会えることを祈って結びとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
〜SPECIAL THANKS〜
捨て身マンダのきっかけをくれた ちゃんはの
コケコとガエンの型を教えてくれた 美琴